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冒頭からなんですが、
回復期リハビリテーション病棟で働くことが
本当に楽しく
やりがいを毎日感じています。


そんな今日は
私は理学療法士
私と患者さんの役割と生き甲斐を考えながら
綴りたいと思います(*^_^*)









回復期リハビリテーション病棟で働いて9年

今まで色んな方々の治療に
関わらせて頂きました


仕事をしていく中で、私自身は
身体が不自由な方に対して、
どのような関わりが
出来るのだろうと
日々模索し続けています
(⌒-⌒; )


その中で
今自分の中にあるのは
やはり病院理念でもある
ふたたび自分らしく
いきいきと暮らせるように

援助をすること
だと強く思うように
なっています


自分らしく」が重要で
身体機能を評価して
治療するだけでは
病前のように「自分らしく
生活を送ることが
不十分なのではないかと
感じています


リハビリテーションでは
ICIDIの考え方ではなく
現在はICFの考え方で捉えられています

過去に書きました
→ 真の生きることの全体像とは


ICFでは1人の患者さんや
またその方を取り巻く世界を
十分に理解しなければ
リハビリテーションを展開するにあたっても
より良い治療が行えない可能性もあるのです。



今回紹介する患者さんは
80歳を超えておられる男性の方で
自営で電気屋をされておられます


入院しリハビリに取り組むことで
身体機能は改善認め
補助具なしで、スタスタと歩かれ
手先も著明な麻痺はなく
過ごせています


しかしそれだけで
家に帰って頂いた場合に
仕事への完全復活は
可能でしょうか?


身体の機能回復が得られたので
仕事復帰もある程度出来るかも
しれませんが
周囲からは
年齢的にも潮時と言われ、
自分はどこまで仕事を
することが出来るのか
また今後何の目標立てて
いけばよいのかを
悩んでおられました(+o+)


あまり
言葉にはされませんでしたので
しっかりと面接して
現状での想いを尋ねてみました


その方はこんな言葉を
複雑な表情で話されました;^_^A

患者さん:
「先生、ワシは今まで仕事を懸命にしてきた。
その結果、街の何でも屋的なぐらいに
ご近所さんが寄ってきて、
家電の相談をしてくれたり、
2世代でお客になってくれたりしてくれた。
また近所の小学生のための
放課後学級みたいな、たまり場まで、
色んな温かみのある電気屋を
目指してやってきたんや。

その結果、ここまで続けてこられ、
また息子も引き継いでくれて
有難く商売出来てるんや。

でも今回の病気で、
あまり家族サービスっちゅうもんを
してこーへんかったから、
これを期に
旅行でも行くべきなんかと悩んどるや。
でも、来月も店のイベントがあって、
家族は忙しくしとるし、
そんなことも言ってられへんわ」
と...


中略した部分もありますが
こんな想いをお持ちの患者さん


こんな話を聞いて、
共感はするけれど
立位バランスが不十分だからと
身体機能への介入を中心に
進められるでしょうか?


理学療法
作業療法
言語聴覚療法と
リハビリテーションは様々あります。


その中で
時間を設けて面接をして
生きがいを追求して
作業へアプローチする
セラピストは
作業療法士が専門だと
考えておられる方も
おられるかもしれません


しかし
私はそうは考えていません


作業療法士が行っても
理学療法士が行っても
言語聴覚療法士が行っても
いいんです!!!!!


そこには
その患者さんとの
関係性があると思うのです


またリハビリテーションを
総合的に考えれば
専門性を磨きながら
専門職の仕事をする
ことは当然必要です。

しかし
色んな立場で物事を考えないと
いけないですよね?


さらにその方との相性なども
あるかもしれません


心許して
色んな話をして下さる
関係性が築けているセラピストのほうが
作業という課題介入をするにしても
共有が図りやすくなるのではないでしょうか?


私に一番話しやすく
相談しやすいのであれば
私が時間を割き
ゆっくり話を聴いて
どのような考えをお持ちなのかを
知ることが重要だと感じています


それが作業療法士であれば
作業療法士で良いと思います。


つまりその患者さんを
色んな角度から評価して、
その方のポジティブな面を
引き出し
リハビリテーションを通じて
意欲や主体性・自主性
やる気スイッチ
などの観点が活性化出来る
介入が行えれば
良いのではないかと
感じています


なんせチーム医療なんですから。


理学療法の時間に作業課題を行い
それを元に作業療法の時間に
発展的にまたは創意工夫しながら
患者さんのポジティブな部分を
引き出せれば良いと考えています


別に私だけで、
患者さんを診てやる!と
思っているわけではないですし
先輩や後輩、他部署、家族と連携しながら
働きかけをすれば良いのでは
ないでしょうか?


だから
私は機能改善のための
治療だけではなく、
その方が
ふたたび自分らしく
いきいきと暮らせるように

なってもらいたくて
出来るだけ色んな角度から
介入をしています


今回の電気屋の患者さん

復職を考えると
商品の棚卸のためや
会計処理のために計算課題や
物を運ぶ練習
手先の練習などが
挙げられるのではないでしょうか?


でも私は、この患者さんには
復職だけの作業課題の導入では
不十分なのでは⁉︎
と感じていました!!!


この方と面接をする中で
患者さんが電気屋の目指す所は
《街の電気屋、何でも屋》
という所がポイントかと思い
焦点を当てました


そのためには
復職に向けた模擬的作業ではなく
いかにこの患者さんが
目指していた仕事の在り方を
尊重した中での
リハビリテーションを
繰り広げられるかが
大切だと感じます!!!


そこで私は
以下のように提示をしました。

私:
「復職へ向けて、体力面や身体機能面の
練習は必要ですし、今まで通り続けましょう。
それに加えて時間を作って、工作してみませんか?
工作と言っても、自分のためではなく、
今入院されている方で屋外に出れない患者さんの為に
秋を感じられる工作をしてみませんか?」

患者さん:
「ほぉ〜面白そうやな!やってみよ!」


その方は入院してから
他の患者さんを観察しながら
自分はまだ恵まれている...
寝たきり状態の方は
自然溢れる病院環境を
知らずに過ごしていてもったいないと
考えておられ、
よくそんな話を私にされていました。


そこで介入を決意しました!


電気屋の在り方と
入院されて感じておられる感覚で
重なる部分の
何でも屋という役割で
みんなから頼ってもらえる
みんなから喜んでもらえる
存在をリハビリテーションの中で
再構築することが
できるのではないだろうか
もしそれらが達成出来れば、
復職に向けての模擬的な練習よりも
今後に役立てられるのではないか
と考えました。


裏庭でドングリを拾う
→人にプレゼントして喜んでもらえるためには、
  どのようなドングリが、良いのかを
  自然と考えて探されていた。
  普段しゃがみ込み動作は物的支持が必要だが、
  ドングリ拾いの際は自分でどのようにすれば
  足元にあるドングリが拾えるのかを考えて
  物的支持がない環境でしゃがみ込むことが可能でした。


枝をノコギリで切る
→30センチ台に枝を置いて、
  自然と麻痺している側の足で枝を支えて、
  ノコギリを使って切り落とす。

ニスで加工する
→久しぶりのニス塗り作業で昔話に華が咲く。
  そして、自ら「2度塗りして綺麗に仕上げよう」と
  丁寧に仕上げて下さる


ボンドでドングリも切り株を接着
→少し切り株の中央に穴を作って、
  ドングリが傾かないように工夫される


完成
→外に出れない患者さんのために
  このドングリを渡してあげて、
  秋を感じて、喜んでもらえるのかを考えられる。




作業を終え感想を聞いてみました

私:
「数日掛かりましたが、
完成してどうでしたか?ステキなのが出来ましたね」

患者さん:
「先生、アイデアマンゃな!
本当いい時間を過ごせたよ。
ワシも病気で元気無くなってたし、
仕事のことも考えて頭が混乱してた。
でも、外に落ちてるドングリを利用して
患者さんの笑顔を引き出そうとするアンタは偉いわっ!
ワシもこのドングリ人形作りのお陰で、
元気取り戻したよ。
外に出れへん不自由な人のために、
こんなこと出来るなんて幸せや。
先生ありがとうやで!
仕事ももう一回出来そうゃわ。
そんで来年からドングリ見たら
先生とのリハビリ思い出しそうゃわ。
もしかしたら、また作って
店に飾ってるかもしれへんよ」


IMG_8818.jpg


一つの作業かもしれませんが、
この患者さんにとっては
すごく大切な時間だったと
私は感じました!


本当いきいきとしながら
作業をされていました!!


私は自分の仕事にやり甲斐を感じています!


患者さんは
本当イキイキとしながら、
過ごされています。


明日も私は理学療法士として、
次の困っている方を
ふたたび自分らしく
いきいきと暮らせるように
支援をしていくのでした...



そして仕事終わりに
患者さんへのサプライズに向けて
裏庭で拾ってきた枝を加工をした
フォトアルバムを作り
退院される時に担当者全員と写真を撮り
これに入れてプレゼントをしてあげようと
考えているのでした☆彡
IMG_8820.jpg


チャンチャン(=^・^=)




関西発 回復期リハセラピスト social reha blog 「HABISTA」
理学療法士 西川和宏

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