みなさんが普段の病院で
使用されている車いす
または身体が不自由な方が乗車されている車いすは
どんなタイプの車いすでしょうか?



近年さまざまな車いすが登場しており
より一人ひとりの体型や姿勢に合わせて
適合しやすくなっています★


そんな車いすのシーティング(個々の状態に適応させる)について
まとめたいと思います!!!









そもそも
シーティングとは?

日本車椅子シーティング協会より
障害などにより身体に変形がある方、
筋力を喪失した方などを「うまく座らせ」られるよう、
姿勢を保持する道具や装置といったものを
適切に提供できるよう(ときには製作から)工夫を重ねる、ということ


とされています


つまり
車いすシーティングを適切に行うことで
以下のような点が求められます。

① 発達の促進(バランス反応や認知機能、運動機能など)
② 生理的機能の改善( 呼吸・食事・消化・排気・排泄など)
③ 身体の変形・拘縮(固まったりすること)の予防
④ 動かさないことによる機能低下の予防
  (筋肉・骨・自立神経系・循環器系)
⑤ 意識レベルの向上
⑥ コミュニケーションの向上
⑦ ADL(日常生活活動)の拡大
⑧ 介助の負担軽減



でも実際どのようにすればよいのか
分からない方も多いかと思います。


今回は身体機能も変化を生む
シーティングについてご紹介しますね♪


一般的な車いすはこのような車いすです
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このような車いすは
折りたたみ機能を優先しているため
スリングシートが
使用されていることが多いですね


そして
『運搬用・移動用』として
車いすは使用されています


そんな『運搬用・移動用』として
使用されている車いすに
長時間座ることなどは耐え難い苦痛です


しかし身体に障害を負ったり
病気や事故などで
自分の身体を自力で、自分の姿勢や活動に必要な形に
姿勢変換をすることが出来なくなります。


このような状況で長時間座っていると、
骨盤のシート上でずれてしまい
床ずれ(褥瘡)が生じたり
身体に痛みが生じたり
変形や身体の筋肉の緊張が強まったりと
様々な問題を招いてしまいます

image2.jpg


そのためにも
自力で動きやすく
長時間座っていても苦痛に感じない
シーティングが重要となります


車椅子に座りながら食事をされる方が多い病院の中


ここからは食事について考えていきましょう★



食事の場面を考えてみてください
椅子とテーブルで食事をとるのが
一般的かと思います

最近お洒落なカフェなどで食事をすると
ソファーとローテーブルで食事をすることも
あるかと思います

ではどちらのほうが
食事場面としてふさわしいのでしょうか?

図100


上の写真の椅子とテーブルであれば
しっかりと座れており
首が軽度屈曲
体幹安定
足の裏が接地
腕のリーチ
手の操作
などが行いやすくなります


しかしお洒落なソファーで食事をしても
リラックスしながら長時間座ってお喋りは
可能かもしれませんが
食事を摂るとなると
食べにくく感じませんか?


テーブルの高さに関しては
以前ブログで「差尺」を利用しながら解説しました
こちら→
 食事の際のテーブルの高さって?

テーブルの高さも重要ですが
座面も重要なんです!!!


これは前方へリーチをした状態です

図200


左は通常のリーチ範囲
真ん中は前方リーチ
右はシーティングをした状態での前方リーチ


さて右はどのようにシーティングを
行ったのでしょうか?


すごく簡単です
図1

スリングのたまみを軽減するように
ベニヤ板を挿入しました


すると上の写真のように
前方リーチに変化を生んだのです!!!!


なぜ変化を認めたのか?

それはスリングシートの欠点でも説明したように
スリングシートは骨盤を包み込んでしまいやすく
体を起こそうと思っても起こしづらいんです
(骨盤の前傾が行いにくい)
そのために、シートの下にベニヤ板を挿入して
骨盤が沈まないように調整することで
前方へリーチをする際にも
骨盤が起こしやすくリーチ範囲も
変化を生じます


日常生活を考えた際にどうでしょうか?


我々は健康な身体であれば
自由に身体を身動きすることが出来ますが
身体が不自由な方は思ったように動かせないために
日常生活の中でも不自由を感じてしまいます


それらを解消する1つの手段として
シートのたわみを解消して
骨盤を起こしやすいように環境を整えることで
不自由さを解消できるかもしれません


食事場面でもリーチ範囲が広がることで
好きなおかずまで簡単に
手が伸ばせるかもしれませんね


※我々でも硬い椅子に姿勢を変えずに
 ずっと座っておくことはお尻が痛くなり苦痛を伴います
 そのため、今回のようにただベニヤ板を挿入すればよい
 という短絡的な考えは控えましょう!
 個々の姿勢や機能に適したシーティングが重要です※


一度試してみてくださいね
そしてご意見をお待ちしております

関西発 回復期リハセラピスト social reha blog 「HABISTA」
理学療法士 西川和宏

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